
ネクタイ:20年で半減 クールビズ、多様化で業界苦戦
働く男の象徴だったネクタイを取り巻く環境が厳しい。国内の2011年の生産・輸入量は20年前の半分。地球温暖化対策で05年に始まったクールビズは、福島原発事故後の節電対策で期間が拡大され、今年も1日から始まった。首もとファッションは多様化しつつあり、業界の苦悩は深まっている。【飯田憲、山田麻未】
全国の百貨店で売り上げトップクラスの横浜高島屋(横浜市西区)は昨年9月から、紳士服フロアの一角を微妙に変えた。ネクタイ売り場に、ポケットチーフやピンズ(ピンバッジ)などが一緒に並べられている。
「首回りのおしゃれを楽しむ男性を狙った戦略」(販売担当者)という。実際、関連商品の売り上げは改装前から3割増。4月からクールビズ商戦が始まり、担当者は「 [..]▼続きを見る