終戦68年、平和祈り戦没者追悼式
68回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。2007年の第1次政権以来、2回目の参列となった安倍晋三首相は式辞で「世界の恒久平和に貢献し、万人が心豊かに暮らせる世を実現するよう全力を尽くす」と述べた。1994年の村山富市首相の式辞以降、歴代首相が触れてきたアジア諸国への加害と反省に関しては明言しなかった。
「歴史に謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻む」との表現は盛り込まれたが、安倍首相の歴史認識をめぐり、中国や韓国が反発を強めるのは必至。例年の式辞にある「不戦の誓い」との文言も今回はなく、波紋が広がりそうだ。(共同通信)